学術集会
学術集会 会長挨拶
会長挨拶
第69回 日本唾液腺学会学術集会
大上 研二
東海大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
この度、第69回日本唾液腺学会総会・学術集会を2025年12月13日(土)に東京・両国の国際ファッションセンタービルで開催させていただきます。歴史ある本学会の大会会長を拝命し大変光栄に存じます。副会長には石川県立中央病院 病理診断科の湊 宏先生にご担当いただきます。
学会の華である特別講演は札幌医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座教授の高野賢一先生に「IgG4関連疾患新展開」と題してご講演をいただきます。IgG4関連疾患は21世紀に入って確立した比較的新しい疾患概念ですが、まだまだ病態や治療など未解決の問題が多くあります。本疾患のメッカである札幌医大の高野教授のお話しを伺えるのを大変楽しみにしております。
またシンポジウムは「唾液腺導管癌・基礎研究と臨床の融合」と題して座長を長尾俊孝先生、多田雄一郎先生にお願いしました。唾液腺導管癌は予後不良の疾患ですが、多施設共同研究による日本からの情報発信でその病態、分子病理的な背景、新しい治療が進歩してきました。基礎と臨床のそれぞれの立場から、これまでの研究の歴史と今後の展望を総括していただけるものと期待しています。企業共催ランチョンセミナーでは阪井丘芳先生に「未来の口腔ケアが変わる!除菌消臭成分MA-T®との出会いとその可能性~オリンピック・内閣総理大臣賞から万博・医療・介護・動物医療へと広がる力~」のタイトルでご講演をお願いしています。
例年通りの一般演題、症例検討も募集いたします。一般演題では優れた基礎的研究、臨床的および病理診断学的研究について学会奨励賞の選考、授与を行います。年末の大変ご多忙の時期ではございますが、唾液・唾液腺に関わる医歯薬などの多職種の専門家が集う、領域横断的な学術活動を行う学会ですので、ぜひ多数の方々にお集まりをいただき、活発な発表、討論をお願いいたします。皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。