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日本唾液腺学会は、唾液腺に関する我が国で唯一の学際的な全国規模の学会であり、半世紀以上にわたる歴史を持っています。
この学会は、歴史的には、
1956年に「唾液腺ホルモン研究会」という名称で緒方知三郎(東大病理)を代表として発足しました。当時は、東大の病理学、薬学、内科学の各教室が中心となって、主として唾液腺の“内分泌”、特にホルモン様物質“パロチン”の基礎的・臨床的研究が行われていました。その後、学会の名称は、日本唾液腺研究会、日本唾液腺学会と変遷し、研究発表内容も唾液腺のあらゆる領域のものを受け入れる学会に様変わりして現在に至っています。日本唾液腺学会の歴史の詳細につきましてはこちらをごらんください。
現在の会員数は約300名で、毎年12月に学術集会を開催しています。
この学会において主に発表されている研究は、大きく分けて、正常唾液腺の構造と機能に関する研究、唾液腺疾患(非腫瘍性および腫瘍性)の基礎研究と臨床研究、唾液を用いた基礎研究と臨床研究、などが挙げられます。具体的には、基礎的なものとして、各種生理活性物質の生化学、水分・塩分およびタンパク質分泌機構とその神経制御機構、腺房細胞の膜構造・接着構造、唾液腺幹細胞の研究などがあり、臨床的なものとしては、シェーグレン症候群やミクリッツ病の臨床、キュットナー腫瘍とIgG4関連疾患、唾液腺腫瘍の病理と臨床、口腔乾燥症に関する臨床的研究、薬物の唾液中排泄(臨床薬物動態学)、唾液とストレスマーカーに関する研究などがあります。
したがって、会員が身を置く学問分野にも、解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、耳鼻咽喉科学、口腔外科学、保健医療学、家政学、食物栄養学、畜産学などがあり、その職能としては、大学などの研究者、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、臨床検査技師、歯科衛生士、看護師、管理栄養士、製薬企業研究職員など、実に多岐にわたっています。
なお、2005年には、日本唾液腺学会50周年記念事業として、唾液腺腫瘍アトラス(金原出版)が刊行されました。この本は2回の増刷が行われ、現在でも全国の書店で販売されています。 |
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