日本唾液腺学会
(事務局)
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会長挨拶

田隈 泰信会長挨拶 日本唾液腺学会の学術集会は、1956(昭和31)年「唾液腺ホルモン・シンポジウム」という名称でスタートし、学会ホームページの沿革に記されているような変遷を経て、本年第60回目を迎えることとなりました。このような機会に学術集会の会長を拝命し、大変光栄に存じております。

プログラム作成のため、例年の通り会員の皆様から広く唾液・唾液腺に関する基礎的研究、臨床・病理診断学的研究、および症例研究の各演題を募集します。加えて、今回の学術集会では、特別講演と話題提供講演を企画いたしました。

特別講演では、インクレチンによるインスリン分泌増強機構研究のトップランナーである神戸大学大学院医学研究科の清野進教授をお迎えし、「インスリン分泌の分子機構 −グルコース代謝とcAMPシグナルの果たす重要な役割−」と題するご講演を頂きます。cAMPシグナルは、ムチンやアミラーゼなど唾液タンパク質の分泌にも深く関わっており、唾液腺研究者にとっても極めて身近な情報伝達系です。cAMP研究の最先端に触れることで、内・外分泌腺の垣根を越えて、唾液腺研究の推進につながることを期待したいと存じます。

話題提供講演では、「全身疾患としてのSjögren症候群」と題して、日本大学医学部の武井正美教授(内科学系血液膠原病内科学分野)にご講演頂きます。武井先生は、ご専門の臨床ならびに基礎的な研究活動と並行して、「日本シェーグレン症候群患者会」の事務局長として患者に寄り添い、患者の辛さを理解する活動を長年続けてこられました。全身疾患としてのシェーグレン症候群の病態と治療に関する貴重なご経験を拝聴するまたとない機会になるものと存じます。

60年の伝統を誇る本学術集会が、唾液・唾液腺研究に関する最新の話題を持ち寄り、親しく議論する“触媒”の場として大いに活用されますことを切に願っております。


第60回 日本唾液腺学会  会長挨拶 プログラム

第59回 日本唾液腺学会  会長挨拶 プログラム

第58回 日本唾液腺学会  会長挨拶 プログラム

第57回 日本唾液腺学会  会長挨拶 プログラム